不動産売却を進める上で、トラブルに巻き込まれる可能性もゼロではありません。大きな金額が動き、複数の契約を結ぶため、意図せずともトラブルが発生するかもしれません。
不動産売却のトラブルが発生したら、すぐに対処することが重要です。また、トラブルの事例を把握し、未然に防ぐことも求められます。対処法や未然に防ぐポイントを理解していると、トラブルのリスクを減らすことが可能です。
この記事では、不動産売却のトラブル事例や対処法、未然に防ぐポイントを解説します。本記事を読めば、不動産売却にまつわるトラブルを理解できるため、ぜひ参考にしてみてください。
なお、以下では石川県でおすすめの不動産会社を紹介しているので、あわせて参考にしてください。
不動産売却で起こりうるトラブル事例6選
不動産売却で発生するリスクがあるトラブルは、以下の6つのケースです。
それぞれのトラブル事例について見ていきましょう。
高額な仲介手数料を請求された
不動産売却のトラブル事例として、高額な仲介手数料を請求されるケースがあります。仲介手数料の上限は法律で定められており、上限額を超える請求は違法です。
しかし、知識不足を狙って不当な手数料を要求する不動産会社が存在することもあるため注意が必要です。仲介手数料の上限額については、以下のようになっています。
| 売却価格 | 仲介手数料の上限 |
|---|---|
| 200万円以下 | 売却価格×5%+消費税 |
| 200万円超～400万円以下 | (売却価格×4%+2万円)+消費税 |
| 400万円超 | (売却価格×3%+6万円)+消費税 |
こうしたトラブルについては、契約時に手数料の計算方法や上限額について十分に確認し、契約書にも明記してもらうことが重要です。また、上記の表を参考に、上限額が超えていないか自分でも確認できるようにしておきましょう。
囲い込みによって不利益を被った
囲い込みとは、不動産会社が他社からの購入希望者を意図的に排除し、売主からの依頼を独占的に扱おうとする行為です。これによって売却の機会が減り、売主が想定していたよりも低い価格での売却を余儀なくされる場合があります。
囲い込みが行われると、購入希望者の情報が売主に伝わらず、本来ならば有利な条件で売却できた可能性が失われることになります。
囲い込みは意図的に買い手を見つけないことで、値下げを要求する一方で、不動産会社は仲介手数料を獲得するという悪質な手法です。このようなトラブルを避けるためには、信頼できる不動産会社を選ぶことが重要です。
不動産売却後に瑕疵が見つかった
瑕疵(かし)とは、物件に隠れた欠陥や問題があることを指し、売却時に売主が気づいていない場合や、意図的に報告を怠った場合に発生します。例えば、雨漏りやシロアリ被害、給排水設備の不具合などが売却後に発覚すると、買主から修繕費用や損害賠償を請求される可能性があります。
瑕疵を防ぐには、売却前に物件の状態を正確に把握し、必要な修繕を行うことが必要です。また、売買契約時に瑕疵担保責任や契約不適合責任の範囲についてしっかり確認し、売主の責任を明確にすることも対策の一つです。
売買契約以降買主からの支払いがない
売買契約が成立したにもかかわらず、買主からの支払いが滞るケースは珍しくありません。
通常、契約時に手付金を支払うことが義務付けられており、残金は引き渡し時に支払われるのが一般的です。しかし、買主が融資を受けられなかった場合や、何らかの事情で支払いができなくなると、残金が支払われず、売却が進まなくなるリスクがあります。
そのため、事前に買主の資金計画や融資審査の状況を確認しておくことが重要です。また、契約書に支払い遅延や未払いの場合の違約金条項を盛り込んでおくことで、万が一の際の対策となります。
残置物の撤去が間に合わない
不動産売却時に起こりうるトラブルの一つが、残置物の撤去が間に合わないケースです。残置物とは、売主が引き渡し時に物件内に残してしまった家具や家電などの不要物を指します。
買主にとっては、残置物があることで新生活の準備が遅れる可能性があり、トラブルに発展することがあります。売主が短期間で引っ越しをしなければならない場合や、処分の計画が甘い場合に発生しやすくなるため注意が必要です。
対策としては、契約時に残置物の撤去期限を明確に定め、撤去を依頼する業者とのスケジュール調整をしっかり行うようにしましょう。また、撤去が間に合わないと分かった場合は早めに買主や不動産会社に報告し、代替案を協議することで、トラブルの深刻化を防ぐことが可能です。
土地の境界について隣人とトラブルになった
隣接する土地の所有者との間で境界が曖昧な場合、トラブルに発展するリスクがあります。
境界線が不明確なまま売却を進めると購入者が後から問題に気づき、取引がスムーズに進まないだけでなく、契約が破棄される可能性があります。また、隣人との間で争いが長引けば、売却自体が遅延することも考えられるでしょう。
そのため、不動産売却前には土地の境界を明確にしておく必要があります。境界確認書を取得し、専門家に依頼して境界標を設置することで、隣人とトラブルになるリスクは減るでしょう。
隣人との意見が食い違う場合には、調停や法的手段を視野に入れて、早期に解決を図ることが必要です。
トラブルが発生したら不動産会社に相談する
不動産売却においてトラブルが発生した際には、まず不動産会社に相談してください。
不動産会社や在籍するスタッフは、売却活動や契約手続きに関して豊富な経験を持っており、さまざまなトラブルを解決してきた実績があるはずです。また、弁護士などの専門家と連携していることが多いため、必要に応じて法的なサポートも得られるでしょう。
売却の過程で何か疑問や不安を感じた場合は、すぐに相談することで、早期の問題解決を期待できます。不動産売却のプロセスにおいて会社は最も関わりを持つ存在であるため、いち早く情報を伝えるようにしましょう。
悪徳な不動産会社であった場合の相談先
トラブルに巻き込まれた際の相談先は不動産会社ですが、不動産会社自体が悪徳だったというケースもあります。その場合、以下の相談先に連絡しましょう。
- 不動産会社が所属する団体の相談窓口
- 弁護士
- 司法書士
- 税理士
- 土地家屋調査士
- 国民生活センター
- 住まいるダイヤル
- 各都道府県庁の相談窓口
- 国土交通省各地法整備局
これらの相談先は、トラブルに巻き込まれた際の相談先として利用できます。不動産会社に問題があった場合は、行政指導や処分が期待できます。
不動産売却のトラブルを未然に防ぐポイント
とはいえ、不動産売却のトラブルには巻き込まれたくないと思う方が大半でしょう。そこで、以下のポイントを意識して売却を進めるのが、トラブルの防止に効果的です。
それぞれのポイントについて解説していきます。
物件情報をすべて公開する
不動産売却のトラブルを未然に防ぐには、物件情報をすべて公開するようにしてください。購入希望者が物件の状態や権利関係について十分な情報を持っていないと、契約後に問題が発覚し、売却がスムーズに進まなくなる可能性があります。
建物の老朽化状況や過去の修繕履歴、土地の境界や法的制約など、購入者が後から問題と感じるような情報はあらかじめ正確に伝えておくことが必要です。不動産を売るためにこれらの情報を隠しておくと、トラブルが発生するリスクが飛躍的に高まります。
情報を透明にすることで信頼性が高まり、購入者との交渉を円滑に進めることが可能です。
優良な不動産会社を選ぶ
優良な不動産会社を選ぶことも、トラブル回避につながります。信頼できる不動産会社であれば、売却がスムーズに進み、トラブルを避けられるでしょう。
そのためには、会社の実績や評判を事前に確認し、過去の取引実績や口コミを参考に選ぶことが必要です。また、複数の不動産会社から見積もりを取って比較し、契約内容や手数料の説明が明確であるかを確認しましょう。
さらに、担当者の対応が丁寧で親身であるかどうかも、判断基準となります。これらの条件を満たす、優良な不動産会社を選ぶことが重要です。
売買契約書をしっかり確認する
不動産売却のトラブルは、売買契約書の内容について買主と売主で認識のズレがあることで生まれやすくなります。契約書には売買価格や引渡し条件、瑕疵担保責任などに関する事項が記載されており、これらを理解していないと後々問題が発生する可能性があります。
曖昧な表現や不利な条件が含まれていないかを確認し、必要であれば修正を依頼するようにしましょう。また、内容に不安がある場合には、弁護士や専門家に相談してリスクを軽減する手助けを求めることも効果的です。
売買契約書をしっかり確認することで、安心して売却手続きを進められます。
不動産売却のトラブルを回避したいならひととき株式会社がおすすめ！
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | ひととき株式会社 |
| 所在地 | 石川県金沢市入江１丁目30番地 |
| 設立 | 2020年10月 |
| 公式サイト | https://www.hitotoki.ltd/ |
ひととき株式会社は、石川県金沢市に拠点を構え、幅広い不動産サポートを提供する不動産会社です。相続や離婚に関連する不動産問題からリースバック、空き家、買取まで多様なニーズに対応し、地域密着型の丁寧で安心の取引を実現します。
在籍するスタッフは実績や専門知識が豊富で、一貫した不動産サービスを提供します。トラブルに巻き込まれるリスクも少なく、安全に売却することが可能です。
石川県内での不動産売却を検討している方は、ひととき株式会社をチェックしてみてください。
なお、以下の記事ではひととき株式会社の特徴や口コミ、売却事例などをさらに詳しく解説していますので、気になる方はぜひ一度チェックしてみてください。
まとめ
不動産売却のトラブルは、どんな事例があるかを知らないと対処は困難になります。自分が不利益を被っていると気付くためには、さまざまなトラブルのパターンを把握しておくことが重要です。
また、トラブルのリスクを未然に防ぐには、不動産会社選びも大切になります。費用や手間を妥協せず、理想的な不動産売却を実現してくれる不動産会社を選ぶために、時間をかけて選定するようにしましょう。
本記事を通して、不動産売却のトラブル事例を理解して頂ければ幸いです。
